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不妊になってしまう性病ってあるの?

2020年02月01日

性行為感染症(STD)のなかにはHIVのように放置することは、将来的に生命の危機を意味する種類の病気があるのは確かです。数ある性行為感染症のなかには、必ずしも身体に深刻な状況をもたらさない疾患も存在しています。しかしながら生命にかかわるリスクが低いことが、放置したり適切なケアの必要性が低いことを意味しているわけではないのです。性行為感染症を長期間にわたって放置することのリスクのひとつに不妊症に発展する状況を指摘することができます。不妊の原因には精子や卵巣の器質的疾患や先天性の機能不全などの可能性は確かに存在しています。しかし後天的事由によって不妊症には性行為感染症が関連する事態が少なくありません。生命にかかわることはないとたかをくくっていると、将来結婚した時に不妊症治療に向きあうことになるのです。そこで性行為感染症から不妊症に発展するリスクの高い疾患の特徴を把握し、将来に備えて何が可能なのか検討して参りましょう。不妊症のリスクを抱えている性病には、淋病とクラミジアを私的することができます。性別で分けると男性の場合は淋病が、女性の場合は性器クラミジアが問題になることが多いようです。

男性では淋菌に感染すると、3日から7日という短い潜伏期間を経過して、尿道の違和感を自覚することから初発します。数時間も経過すると、排尿痛や大量の膿などが分泌されるようになります。放置すると淋菌の感染範囲は、尿道から前立腺にまで波及します。さらに感染が拡大すると精巣上体とよばれる箇所に及びます。精巣上皮は精巣の近くに位置しており、精子を前立腺に運搬するうえで重要な機能をはたしているのです。精巣上皮塩が左右の厚顔に波及すると、後遺症で精子の数が減少したり無精子症へと進展し男性型不妊症の原因になることがあるのです。

女性に多い性病であるクラミジアに感染すると、膣を通じて子宮頚管炎を発症することがあります。子宮頚管炎を発症しても、膣や外陰部の痒みやカッテージチーズ状のオリモノが増える程度の場合も多い傾向があります。自覚症状が乏しいとはいっても、子宮内部では炎症範囲は拡大していきます。子宮頸部から子宮内膜炎、そして卵管や卵巣などの付属器官に拡大していきます。子宮内膜炎を抱えたまま妊娠すると、不安定な胎盤の影響で早産や流産のリスクが高くなるのです。仮に卵管に感染が波及すると、炎症が沈静化しても狭窄が生じることがあります。卵管には卵子と精子が受精し、受精卵が子宮に着床するには、卵管をスムーズに通過できることが必須です。ところが卵管が狭窄していると、受精卵は通過障害を来たし子宮に着床できなかったり、子宮外妊娠などのリスクも高まります。このように男性も女性も性病に罹患しても放置しておくと、将来的に不妊症の原因になっていることがあるのです。僅かな性器の異変には敏感になって、性病の治療のタイミングを逸しないことが重要です。