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太もも付け根あたりのリンパ節が腫れる性病とは?

2019年12月06日
多様な薬と瓶

性病は性行為を介在して発症するのが典型的なので、やはり性器やその周辺に気になる症状が集中して発生します。もちろんオーラルセックスを介在した場合には、咽頭や口腔粘膜などが患部になる場合も否定できません。しかしあくまで性病において患部の中心になるのは性器やその周辺の組織です。性的接触を持つのが性器である以上、一番リスクが高いのは局部であることに間違いはありません。しかしそれに次いで重要なのは性器周辺のリンパ節組織になります。リンパ節とは免疫機能の一翼を担う組織のことで、身体の特定の部位に集中的に存在しています。具体的に言えば上半身であれば首回りや脇の下など、下半身であれば足の付け根や太ももなどになります。

リンパ節には免疫細胞が集中的に分布しており、外部からの細菌やウイルスなどの侵入を探知すると活発に活動を開始します。リンパ節が活動を活性化させると、しこり状になり指でさわると探知できる状態にまでサイズが大きくなります。特に足の付け根や太ももには、リンパ節豊富に分布しているので性病感染を契機にはれるなどの状況が、観察されるわけです。足の付け根がはれる症状が出現する傾向があるのは梅毒になります。梅毒は梅毒トレポノーマ感染を原因とする性病です。3週間ほどの潜伏期間を経て性器に痛みのないしこりを触れるようになります。このときに足の付け根のリンパ節が大きくなることがあります。いずれの部位も痛みや発熱もしないで数ヶ月ほどで消失するのが特徴です。

性器に水膨れが発生することになるのが性器ヘルペスになります。性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスの2型に感染することで発症します。口唇ヘルペスは年少時に親の唾液などを介して感染するのが大半です。これに対して性器ヘルペスは思春期以降の性行為を介して感染が拡大するので性病の一種になります。初回感染時には強く症状が出現する傾向があり、性器に痛みを自覚する水膨れのほかに、発熱や全身倦怠感や筋肉痛などの全身症状がでることも。性器ヘルペスの場合も患部への免疫反応の一環で足の付け根など性器に近いリンパ節がはれることがあるようです。

またエイズの原因となるHIV感染症も、足の付け根がはれるのが初発症状になることがあるようです。エイズの原因になるHIV感染症では、感染後2週間ほど経過すると、感冒様症状が出現する場合があります。発熱や全身の筋肉や関節などの痛み・全身倦怠感などインフルエンザなどに類似舌症状ですが、ときには足の付け根や太ももなどのリンパ節がはれることが良くあります。これはHIV感染後、免疫細胞がHIVを感知し、排除するために抗体を生成します。その過程でリンパ節をはじめとした免疫細胞が活性化することの影響と見られます。

特に原因もわからないのに、足の付け根にしこりを探知したときは、性病の可能性を一応念頭に置く必要があります。ガンの転移の可能性もあり、白黒をはっきりさせる必要があります。