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残尿感を感じる!これって性病?

2019年11月07日
ウィルス

従来から性病の症状のひとつで重視されてきたのは、残尿感を自覚するというものです。残尿感は排尿後も膀胱に尿がのこっているかのような感覚を覚える症状のことで、尿道炎の典型的な症状のひとつです。一回の排尿ではすっきりしないので、頻尿になり日々10回以上もトイレに駆け込む状況に遭遇することもあるのです。頻尿になるのは尿道で炎症が発生し、尿路の経路が狭くなっている可能性があります。男性の場合は性器と尿道が厳密に分離されていない解剖学的特性をもっているので、頻尿や残尿感などは性病罹患時によく遭遇する症状です。

しかし頻尿や残尿感は必ずしも性病の罹患を意味するわけではありません。50歳過ぎ以降の中高年男性では、特に問題になるのは腹圧排尿という現象。腹圧排尿とは圧力をかけて排尿しないと、十分な量の尿を体外に排出できないという症状のことです。また排尿遅延もよく遭遇する尿トラブルの一つ。勢い良く排出することが出来ないので、排尿完了するまで時間がかかるというのが排尿遅延です。これらの排尿遅延や腹圧排尿などは、女性では更年期を迎える頃、男性では50歳過ぎ以降の年齢が多いという傾向を見せています。男性女性ともに、加齢により尿勢が弱くなることが関係しているのは確かです。女性の場合は更年期を迎えることで、ホルモンバランスがくずれることも関係しているようです。
とはいっても尿勢が落ちて排尿遅延が発生したり、腹圧排尿のトラブルに遭遇する事例は圧倒的に50歳過ぎの男性に多く見受けられます。50歳過ぎの男性の尿トラブルで最大の問題になるのは前立腺肥大症になります。前立腺は精液を生成する器官で射精機能を維持するうえでも重要な機能を有しています。50歳過ぎになると男性ホルモンの影響を強くうけることで、前立腺のサイズが大きくなります。前立腺肥大症は本来はクリミ大のサイズが肥大化した状態。前立腺の中を尿道が通過することになりますが、肥大化した前立腺の影響で尿道が狭くなってしまいます。

尿道の内径が細くなるので、尿勢が衰え排尿遅延や、排尿遅延による残尿感などの症状が強く現れます。尿勢が落ちるのは加齢も要因のひとつで、尿道炎症状で出現する性病に罹患したときも、排尿障害も出現することがあるのです。しかし50歳過ぎの男性では、尿勢が衰え残尿感が強くなる・腹圧排尿といった自覚症状に悩まされるようなら、前立腺肥大症の可能性があります。前立腺肥大症は頻尿などの不快な症状に遭遇するだけでなく、前立腺ガンとの区別が必要です。前立腺肥大症と前立腺ガンは症状には共通する部分が多く、男性ホルモンの影響を受ける点でも共通しています。前立腺がんを放置すれば全身の骨に転移するリスクが高くなり、生命にもかかわってくるのです。残尿感に悩まされるようなら、前立腺肥大症なのか前立腺ガンなのかを区別のために、泌尿器科の受診をすることが必須の条件になります。